経営管理体制

金融をとりまく環境は「自己責任原則」のもと、大きく変わりつつあります。
当組合は、「人材の育成と活用」「経営基盤の拡大と収益の強化」「コンプライアンスとリスク管理」「地域密着型金融の推進」を事業目標の柱として掲げ、「信用を第一とし、堅実を旨とする」方針を徹底し、皆様から寄せられる期待と信頼にお応えできる金融機関として、経営管理体制の一層の強化に努めております。

リスク管理体制

金融機関が業務を運営していくには様々なリスクがあります。そして近年の金融環境の大幅な変化により、リスク(注)も多様化しています。
当組合は、リスク管理を経営の重要テーマとして位置付け、「健全性の維持」と「収益性の向上」のバランスのとれた経営を確保するため「リスク管理マニュアル」を策定し、管理体制の整備・強化に努めております。
(注)金融機関の抱えるリスクを大別すると、「信用リスク」「市場関連リスク」「流動性リスク」「事務リスク」「システムリスク」の五つがあげられます。
特に「貸出審査体制」「検査体制」「ALM管理体制」については、次のような姿勢で臨んでおります。

貸出審査体制

取引先の資金需要に適切・迅速に応え、かつ資産の健全な運用を堅持するため、審査部門が個々の案件に対し、財務内容・保全面・信用力等をはじめ総合的な分析を行い、厳正厳格な審査を行っています。また、職員に対しては、融資勉強会、各種の教育・研修を徹底しており、審査能力の向上に努めております。

監査体制

法令、規定等の遵守、事務処理の適正化、事故の未然防止を徹底するため、監査室による定期的な臨店監査を実施しているほか、営業店においては毎月自店監査を実施しており、不備事項、事故の未然防止に努めるとともに、適正な業務運営、事務取扱水準の向上を図っております。

ALM(資産・負債の総合管理)体制

ALMとは、資産や負債の内容を分析し、金利の動向やその他の条件を考慮して適正な資金の運用・調達を行うことにより、安定した収益を確保するため資産・負債を総合的に管理することです。
当組合では、ALM委員会を設置し、金融・経済動向の把握や金利予測等を行い、金利リスク・価格変動リスク・為替リスク等市場関連リスクへの迅速な対応や、より効率で安定した資金の運用・調達に努めています。

法令順守(コンプライアンス)体制

コンプライアンスとは、企業倫理を確立し、法令やルール(内部規定等)を厳正に遵守すると共に、社会規範を全うすることをいいます。
当組合は、地域における協同組織金融機関として、地域の経済・社会の発展の為に尽力するという高い公共的使命を負っています。

当然のことながら、これまでも自らの使命を自覚し、職務を構成厳格に行い信頼の維持・向上に努めてまいりましたが、金融環境の急激な変化等を勘案し、今まで以上に法令やルールの厳格な遵守を図るため、「社会的使命と公共性に自覚と責任」「信頼の確保」「経営の透明性の確保」「反社会的勢力との対決」を指針として掲げ、役職員行動規範等を盛込んだ「コンプライアンス・マニュアル」と、実践計画である「コンプライアンス・プログラム」を策定しております。
これらを全部課店に配布し、研修や会議、勉強会などの機会を通じて全職員に周知徹底を図ると共に、今後は更に具体化し、より高いコンプライアンス意識を浸透させるべく体制強化に努めてまいります。

「地域密着型金融推進計画」について

当組合は、地域のお客様との親密な関係を長く維持することにより、適切な金融サービスを提供する、いわゆる地域密着型金融の推進に取組んでおります。

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